5年前に死刑執行、実は無実?…米テキサス

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091016-00000132-yom-int

処刑された元自動車修理工のキャメロン・ウィリンガム死刑囚は1991年、夫婦げんかの末に自宅に放火し、屋内にいた幼い娘3人を殺害したとして訴追された。裁判で無実を主張したが、2003年に死刑が確定。04年2月に薬物注射で刑が執行された。
ところが、04年末に「シカゴ・トリビューン」紙が捜査の誤りを指摘する記事を掲載。これを受け、捜査を再検証する特別委員会が設置された。委員会の委託を受けた放火犯罪専門家は今年8月、「放火と断定する科学的根拠はなかった」と指摘し、ストーブからの失火などの可能性もあったとする報告書をまとめた。

死刑廃止論の有力な論拠の1つが、誤判の際に取り返しがつかない事態が生じてしまう、ということですが、上記の記事を読むと、そのことが痛切に感じられます。
日本でも、民主党政権の下、今後、死刑存廃問題が本格的に議論される可能性が高いと思われますが、日本だけでなく、諸外国におけるこういった実態も、今後、十分に調査、検討される必要があるでしょう。
法務省は、取調べの可視化に関する勉強会を今頃になって立ち上げているように、自分たちが好まない政策については調査、検討しない、勉強もしないという傾向があるようですが、エリート面をしている余裕があれば、死刑存廃問題についても徹底した調査、検討を行っておくべきではないかと思います。