【五輪招致】広島・長崎…理念素晴らしくも、実現にハードル

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/091011/oth0910112100018-n1.htm

両市は、五輪開催の可否について「来春までに結論を出す」としており、具体的な計画はこれからだが、両市を中心とした複数都市開催では、広域開催となることは確実。一部競技のみ他都市で開催した例はあるが、会場や選手村が広範囲に点在する分散開催は、選手や観客らに移動負担が伴い、五輪の一体感も薄れがちで、敬遠されているのが現状だ。
また28競技に選手だけで1万人余りが集う現代の五輪を、財政的にも規模的にも地方の“中核都市連合”で開催可能か、といった懸念もある。

私自身も、一国民、一都民として、東京オリンピックは見てみたいという気が素朴にしていますが、オリンピックというものは、スポーツの祭典であり、要するに「祭り」であるのに、東京オリンピックというものには、祭りとしての華やかさが今ひとつ感じられず、今後、再立候補してもかなり難しいのではないかという印象を受けています。
その点、広島、長崎のほうが、「平和」というコンセプトを訴えやすく、かつての古代オリンピックが正に平和の祭典であったということに通じるものもあって、東京よりも期待できるのではないかと思います。
ただ、開催の実務面ということになると、上記の記事でも指摘されているとおり、乗り越えなければならない多くの高いハードルがあるでしょうね。そもそも、広島の中学生であった私は、修学旅行で長崎に行っていて、広島と長崎にはそれだけの距離があり、その両市がオリンピックを共同開催できるのかは危惧されて当然でしょう。
本気で開催を目指すのであれば、国が全面的にバックアップするとともに、国民をあげて核兵器廃絶、世界平和へ向け日本が果たすべき役割を明確にしつつ、オリンピック開催やその過程において、そういった日本の平和へ向けた決意、姿勢、努力を世界へ向けアピールする、オリンピック開催ということを良い方向で有効利用するということが必要でしょう。