高速無料、減収30億円 JR四国「鉄道網維持できぬ」

http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200910010003.html

発表によると、高速道路の「上限千円」などの割引により、09年度の鉄道収入は14億円減ると予想。無料化されれば減収はさらに年30億円上乗せされると試算した。09年度の鉄道収入は、景気低迷もあって前年度より24億円少ない228億円と予測。松田社長は「現在の事業を維持するにはそれなりの措置が必要だ」と話し、公的支援を含め対策の検討を国に求める考えを明らかにした。

車か鉄道か、ということになると、鉄道のほうが地球環境に優しい乗り物であることは間違いないと思われ、それが、こういった状況になってしまう高速道路の割引、無料化には、やはり問題があると言えるでしょうね。
従来、高すぎて利用者が敬遠していた部分を是正する(例えば、東京湾アクアラインは、確か、当初は片道5000円ほどでしたが、これでは高すぎでしょう)、トラック、バス等は割引して国民経済へのプラス効果を狙う、といったことは必要ですが、一律に上限1000円とか無料化、といったところまで推し進めてしまうと、他の交通機関への影響が甚大で(鉄道だけでなくフェリーなども)、得策とは言えないように思います。
ローマ時代の「パンとサーカス」状態にならないよう、民主党政権には、政策面で毅然と王道を歩むという面も期待したいという気がします。