高収入の代名詞「歯科医院」が1日1軒ペースで廃業 泣きたくなるほどきびしい状況はなぜ起きたのか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090830-00000001-sh_mon-bus_all

歯科医の診療報酬はほとんどが保険点数で料金が規定されており、保険のきかない自費診療の分野も医院間で大きく差をつけるわけにもいかない。そのような中、競争激化により治療技術やサービスで他院との差別化に遅れ、廃業する歯科医院が後を立たない。
とくに都市部は競争が激しく、東京23区内では歯科医院の数がコンビニの2倍となる超過剰状態に陥っている。東京歯科保険医協会によると2007年度には350施設は廃院したとみられているおり、競争激化にともない東京都内の保険歯科医院が、1日1施設のペースで廃業していることが明らかとなった。

小学生の頃、郷里の広島にある実家の近くの歯科医院へ行くことが時々あり、行くと、患者が多数来ていて、長時間、待たされていたものでした。あの頃の歯科医院は儲かっていたのではないかと思いますが、その後、実家の周囲でも歯科医院の看板を多く見かけるようになり、都会では上記の記事にあるような状況で、これでは、適正な利益をあげるどころか、存続することがそもそも困難になるでしょう。弁護士も、今後、増加すれば、こういった状況になってくる可能性は確かにあります。
競争というものは必要だと思いますが、あまりにも競争が行き過ぎてしまうと、共倒れになり、やる気や能力がある人々が参入しなくなって、その業界全体が衰亡する、ということになるのではないかという気がします。既得権を守る、ということとは違った意味での、適度な競争の促進、過度な競争の抑制といったバランスのとり方ということを、きちんと考えて行く必要性ということを、上記の記事を読んで改めて感じました。