手錠外れず、法廷開けず…裁判官謝って延期

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000102-yom-soci

地裁などによると、通帳をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた土木作業員(55)の公判。通常、拘置中の被告は、入廷後に手錠を外されるが、付き添いの県警郡山署員が右手の手錠を外した後、左手も外そうと、鍵を差し込んだところ抜けなくなった。
土木作業員は「気にしませんから、やりましょう」と話したが、開廷の予定時間から25分が過ぎても解錠できず、野路正典裁判官が開廷できないと判断したうえで、トラブルについて「裁判所がいうのも変ですが、申し訳ありません」と謝った。

野路裁判官は、私が徳島地検にいた当時、徳島地裁刑事部の左陪席裁判官として勤務されていて、記事でお名前を見かけ、懐かしいですね。
手錠がなかなか外れない場面は、何度か見たことがありますが、ここまで外れないというのは、私は見たことがなく、極めて珍しいことではないかと思います。記事にもあるように、公判中の法廷における被告人の身体は拘束できませんから、開廷しなかった裁判所の判断は適切と思います。
裁判官が謝るのは何だか変ですが、私が記憶している野路裁判官らしい、という気がします。当時と変わっていないのでしょう。