GREEは「SNS純増ナンバーワン」と田中社長 「ターゲットは全日本人」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/27/news018.html

PC向けSNS市場でmixiの一人勝ちが鮮明になってくる中、携帯電話向けサービスの拡充に注力。06年7月にはKDDIから出資を受けた。現在は、携帯電話からのアクセスが月間100億ページビュー(PV)を超え、アクセスの大半を占めているという。
「2006年当時、2010年に流行するサービスを考えた際、ネットの主流はPCからモバイルに移行するだろうと思った。PCに詳しい人向けではなくマスに向けたサービスにするため、エンターテインメント性も高めた」
日記やコミュニティー中心だったサービスを大きく方向転換。07年10月からは、携帯電話向けにアバターや釣りゲームなどカジュアルゲーム、ペットを育てるサービス「クリノッペ」を投入。音楽ダウンロードサービスも提供するなど、エンターテインメント要素を強めていった。

最近、刑事弁護を担当している被告人(若者)と、接見の際に話していて、20歳前後の若者が何をして遊んでいるか聞いたところ、PCよりも、むしろ、携帯電話とか携帯ゲーム機に熱中している人が多い、という話をしていました。ここまで携帯電話の機能が充実してきて、通話もメールもそれさえあればできる上、様々なコミュニケーションが楽しめるということになれば、それ1台で済ませる人が増えるのは自然な流れで、確かに、世界的に見ると「ガラパゴス」状態なのかもしれませんが、ガラパゴス諸島の閉じた自然環境の中で様々な生き物が闊歩しているように、日本人というユニークな生き物が多機能携帯電話を活用、享受するという状態になることも、それほど悪いこととは思えません。日本古来の、狭い茶室とか坪庭のようなものが珍重される文化に、携帯電話はマッチしていたということも言えそうな気がします(やはりガラパゴスですが)。
それだけに、今後も、携帯を制する者が「日本の」インターネットを制する、という傾向が、ますます強まる予感がします。