経費節減で兼運転手 全国で常態化 指導者に負担

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009071202000070.html

私立柳ケ浦高校のバス横転事故は、連日の部活動でコーチを務める教諭が部員の送迎で運転手役も担うことの問題点を浮かび上がらせた。同校側は「日々の練習もあり運転は酷だった」と反省を口にする。ただ、経費節減などを目的とした指導者の運転手兼務は全国的に常態化しており、改善には困難が伴うのが実情だ。

ある佐賀県立高の野球部顧問によると、遠征時などでバスを借りると短時間の移動でも一台数万円、一泊になれば約十万円の出費を強いられる。このため、保護者の費用負担軽減なども考慮して多くの監督や部長が大型免許を取得し、野球経験がなくても免許を持っているため部長などに就くケースもあるという。この顧問は「指導の傍らで遠征のため早朝から運転するのはきついし、事故を起こせば補償問題も起きる。嫌だが、節約のためには仕方ない場合も多い」と話した。

私自身も高校野球の経験があるのでわかりますが、高校野球硬式野球というものは、何かとお金がかかるもので、道具、ボール等にかかるお金も馬鹿になりませんし、強豪チームでは、遠征に行き様々なチームと練習試合を行うということもするので、ますますお金がかかってくるものです。道具も沢山あるので、移動にはバスを利用し、部長や監督が運転することで経費を節約するということは、そういった状況の中ではやむをえない面があり、それをやめろというのは無理でしょう。
事故を根絶することは難しいとしても、安全対策を徹底して、今回のバス横転事故のような重大死亡事故にまで発展しないようにすることは必須であり、例えば、せめて座席のシートベルトは完備させ走行時の装着を徹底させるなど、すぐにできることは速やかに導入する必要があるでしょう。