1年で30万部も減った産経新聞の「非常事態」

http://facta.co.jp/article/200905038.html

SNSでの知人経由で知りました。

産経同様の窮状が噂される毎日は1月の部数が386万部で前年同月比8万7千部(2.2%)減。2月は380万部で同7万3千部(1.8%)減、前月比でも6万部落ちている。朝日は1月が808万部で前年同月比2万7千部(0.3%)減。2月は801万部で同横ばい、前月比では7万部減。読売は1月1003万部で同1万7千部(0.1%)減。2月は1001万部の横ばいで、前月比は2万部の下落だ。5大紙で健闘しているのは日経。1月は305万部で前年同月比横ばい。2月も304万部の同横ばいで、前月比も1万部減だった。
こうしてみると産経の前年同月比30万8千部減、前月比17万部減は突出している。主な原因は顕著な新聞離れに加え、表向きの発行部数を嵩上げするいわゆる「押し紙」を止めたことが大きいようだ。さらに、業界で囁かれているのが産経の「アイフォーン」への記事無料提供の影響だ。携帯電話で新聞とまったく同じ記事がタダで読めるなら、あえて紙の新聞を買う読者がいなくなるのは当然ではないか。産経は己のクビを絞めた可能性がある。

私の場合、お金を出して購読しているのは朝日と日経で、他はネットで読んでいるという状態ですが、周囲でも、お金を払って新聞を読むのはやめているという話は結構聞きますね。産経の部数激減の原因のすべてがiphoneで読めるようになったことでは、もちろんないと思いますが、元々、中身に薄っぺらいところがある新聞で、お金まで出して読む価値があるかどうか個人的には疑問を持っているので、あの程度であればPCやiphoneで十分という認識が、iphoneでの記事提供を引き金にして、雪崩を打って広がってしまったという可能性はありそうな気がします。
私の場合、忙しくても新聞はそれなりに時間をかけて読み、そこからブログのネタも拾い、目にとまった書籍の記事(結構、重宝しています)は切り抜いておいてネットや書店で購入し、それ以外でもネットで様々なニュースを読むという、一つのスタイルが身についているので、紙もネットも、ということで、購読しているものをやめようとは思っていません。本当は、もっと時間があれば読売、毎日、東京あたり(特に東京)は購読したいところですが、とても時間がなく今のところは無理です。
紙とネットをうまく融合させ、お金を出してもらえればこんなにメリットがありますよ、という状態に持って行かないと、この凋落傾向は止まらず、体力がないところから次第に行き詰まってしまうでしょう。