「トルコ建国の父」救え 銅像の寄贈先破綻…「友好危機」ネットで署名活動

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090506-00000508-san-soci

アタチュルク像は平成8年、柏崎市にテーマパーク「トルコ文化村」が開園したのを祝い、トルコが寄贈した。2度の閉園で再建を断念した市は18年、トルコとの友好関係に配慮するとの条件を付け、上越市のプラスチック製品製造業「ウェステックエナジー」に像も含めて売却。ウ社は19年6月、施設を改装して結婚式場を始めたが、1カ月半後に中越沖地震が発生。倒壊の恐れがあったとして像は台座から外され、当初は屋外に横倒しにされた(批判を浴びたため、現在は屋内で保管)。「建国の父」に対して非礼だとして、トルコ紙でも報道された。
さらにウ社柏崎市、敷地内の民有地地権者の3者の間で訴訟合戦が勃発(ぼつぱつ)。訴訟と切り離して像の譲渡を求める市に対し、ウ社はその条件として市の謝罪を要求。会田洋市長は「市が引き取ってしかるべき場所に移設したいが、市の落ち度を認めると裁判で不利になる」と対応に苦慮している。

像の移転先に挙がっているのが和歌山県串本町だ。明治23年、遭難した軍艦エルトゥールル号の乗組員を住民総出で救助したのが縁で、串本町はトルコと100年以上にわたり交流を続けている。来年は遭難から120周年を迎え、「トルコにおける日本年」も開かれる。昨年3月にはトルコ大使館が「像の移設費用は負担するので、土地を提供してほしい」と町に要請し、町議会は全会一致で賛成したが、「裁判の結果が出ないことには動けない」(町総務課)のが現状だ。

例えば、日本が外国に贈った神武天皇像とか吉田茂像(「建国」というイメージで言っているだけで特にそれ以外の意味はありませんが)が、屋外に横倒しにされたりして粗末に扱われていれば、その国に対する印象はかなり低下するでしょうね。訴訟等はやりたいだけやれば良いと思いますが、日本国民として、日本の国益を損ねないため何をすべきか、何ができるかということも考えるべきではないかと思います。
エルトゥールル号遭難で串本の人々が献身的に救助にあたったことが、後に、フセイン政権下のイラク国内から日本人が脱出する際、トルコ航空機が危険を省みず救援にあたったことにつながったのは有名な話で、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20040828#1093680818

でも少しコメントしたことがあります。それだけに、トルコ建国の父の銅像が安住する場所として、串本はふさわしいと思いますが、こうした報道がされたことも契機として、串本への銅像移転へ向け関係者が冷静になって対応する必要があるでしょう。