「臭い、出て行け」虐待情報届かず 大阪・女児死亡

http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY200904240330.html
http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY200904240330_01.html

「おまえの面倒なんかみたくないんや。嫌いなんや」「臭い。汚いから上がってくるな」「出て行け」。男の怒声が響く合間に「バシッ、バシッ」と平手打ちのような音がした。子どもが泣きながら「はい」「すみません」と力無く答えていた。物音は断続的に20分ほど続いたといい、2人は「こども110ばん 子どもたちを守る家」の旗が立つ支部長宅を訪ね、様子を伝えたという。
支部長の男性は24日、朝日新聞の取材に応じ、大阪府警西淀川署に報告したと明かしたが、その日時や相手は明言しなかった。一方で、昨年11月末と今年3月末、複数の近所の人から「せっかんしているのではないか。警察に話してほしい」などと求められ、その都度、同署幹部に直接面会するなどして伝えたという。署側は「また調べる」などと答えた、としている。

西淀川署は「3日の情報は署に届いていなかったのではないか。あったら記録に残るはずだが、そうした記録はない」。それ以前の虐待情報も「そういう話を聞いたという事実はない」と否定する。踏み込んで家庭訪問をしなかった理由について、佃西小の堀一(ほりいち)信幸校長は、「仕事で忙しい」などと言われた▽聖香さんが転校してきたばかりで保護者との人間関係ができていなかった▽母親は「風邪」とほぼ毎日、欠席を届けていた――などと釈明した。

こういった重大な事態になると、学校や警察といった組織は責任回避のため嘘でもでっち上げでも何でもやる傾向があるので、言いっぱなしで終わらせず、責任と権限のある立場の人なり組織が事実関係をきちんと究明、検証すべきでしょう。
上記のような、明らかに虐待としか考えられない具体的な情報がありながら、この気の毒なお子さんを救うことができなかったことについて、学校にしても警察にしても、その他の関係者にしても、真に責任がある者は、一生、重い十字架のように背負って生きて行かなければならず、社会の中でその責任が問われなかったとしても、その本質的な罪というものは一生消えない、ということを、よく覚えておくべきだと思います。