麻布署長時代に部下から借金2千万円 56歳警視正処分

http://www.asahi.com/national/update/0424/TKY200904240271.html

警視正は麻布署長だった昨年3月〜今年2月、株取引による多額の損失を埋める目的で、署員約20人から計約2千万円を借りたという。これまでに約9割を返済したとしている。
同庁は、貸すのに応じた部下を人事面などで優遇することはなかった、と説明している。

昨年以降の株価の大幅下落局面もあって、多額の損失を出した可能性が高いと思われますが、警察署長が部下から借金するというのはまずいでしょうね。これだけ経済的にひっ迫した人が、麻布警察署のような管内に様々な欲望や誘惑が満ち溢れた大歓楽街を抱えているような警察署の署長を務めていたということになると、対内的なものだけでなく対外的な面での職務の公正、公平といったことついても疑念を招きかねません。
役人の世界では、問題のある人物は自然と淘汰されるはずで淘汰されずに昇進した人物は間違いを起こさないはずである、といった発想をする傾向がありますが、決してそうではないということは認識された上で、幹部であっても内部で厳しく監視し非違行為があれば厳正に対処するということが求められれているように思います。