温暖化放置なら猛暑死の危険3・7倍?…今世紀末の被害予測

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090414-00001052-yom-soci

予測は、〈1〉世界中で対策が取られず、1990年に比べて気温が3・3度上昇〈2〉一定の対策を進めて2・2度上昇〈3〉対策を強化して温度上昇を1・6度にとどめる−−の3ケースを想定。2090年代に、気温上昇に伴って起きる洪水被害や森林の植生の変化などを分析した。堤防設置などの被害防止策は取られないことを前提としている。
それによると、気温上昇で豪雨の頻度が増すため、洪水の浸水面積が増大し、〈1〉〜〈3〉のケースでそれぞれ、建物や農作物などの被害額は最大で年間8・7兆〜6・4兆円増えるとした。暑さによる「熱ストレス」で心臓や肺に病気を抱える人が体調を悪化させるなどして死亡する危険は、1990年の3・7〜2・1倍になるとしている。
対策を強化して温度上昇を抑えた〈3〉のケースでも一定の悪影響は避けられないとの結果となった。

現在45歳の私が、2090年代まで生きているということはあり得ませんが、このままでは、かなり住みにくい、過酷な環境になってしまうことは確実でしょう。
こういった問題については、どうしても、まだ先の話だから、当面は何とかなるだろう、といった楽観的な見方、気分が厳しい議論、対策を鈍らせてしまいがちな面があるように思いますが、過酷な未来像というものをわかりやすく提示しながら、確実に実効的な対策を打ち出して行く必要性を、改めて強く感じさせるものがあります。
そういった過酷な未来を見ずに済む我々は、その意味では幸福なのかもしれません。