漆間氏に虚偽答弁疑惑…「検察当局と接触ない」歴代副長官は情報交換のため定例会議

http://www.zakzak.co.jp/top/200903/t2009032715_all.html

鈴木氏は、官房副長官と捜査当局との関係について「法務省の法務次官、警察庁長官、警視総監、官房副長官の4者が集まる『水曜会』という会議がある」「治安問題の情報の交換。その週に起こったいろいろな問題について情報交換する」と、定例会議があったことを告白。

インタビュアーから「知った情報を、官房長官などに伝えるのか?」と聞かれ「それはある。官房長官とは四六時中会っているようなものだから」と答えているのだ。
石原氏の回顧も興味深い。リクルート事件を振り返り、「重要な案件は法務省官房副長官に連絡する」「事務次官会議の後などに法務次官が寄ってきて、この問題はこういう展開になると教えてくれる」「政治家が絡む話になると、私の口から総理なり、官房長官にお知らせすることもある」と明かしている。
そのうえで、「副長官として積極的に関与するのか?」と聞かれ、「捜査に対してどうこうということは一切ない」としながらも、「内閣の運営に影響のあるような進展をするときには、事前になるべく早めに教えてくれよとはいう」と答えているのである。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090310#1236617568

でも少しコメントしましたが、警察官僚出身の内閣官房副長官ですから、上記のような場を利用しつつ、訳知り顔であちらこちらと動き回り、嗅ぎまわって情報収集していた可能性はかなり高いでしょうね。
過去にも、法務省の特定の官僚と特定の政治家の密接な関係が取り沙汰されたこともあり(何とかラインとか言われて)、特に法務省には、政治家と捜査の現場との間を遊泳しつつ、政治の意向を受け陰に陽に捜査に影響を与えるという側面もあり、国策捜査問題を考える場合も、物事を単純に捉えては実態を見誤る恐れがあります。
かつて、ある地検で、ある大きめの捜査(政治家も絡むような)に従事していた際、法務省の某高官(誰でも名前を知っているような人)から、政治家の意向を受け捜査に影響を与えるような「お願い」(実質的には指示)があって、主任検事が困惑しているのを見たことがありますが、内閣官房副長官に限らず、この世界では、様々な人々が、建前と本音を巧みに使い分けながら生きていて、そういった使い分けがうまくできないような人物は、例えば途中でドロップアウトして、毎日ブログを書く程度のしがない弁護士になる、という、そういう側面があるということは言えるでしょう。