http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090324-OYT1T00237.htm?from=main5
この半年間、首相は相次ぐ失言や漢字の誤読など「身から出た錆(さび)」(周辺)で支持率を急落させた。「激やせ」説までささやかれた。だが、小沢氏をめぐる問題で民主党への風当たりが強まったおかげで一息つき、強気を取り戻しつつあるようだ。
これだけ短期間に、これだけ支持率が下がるというのもすごいことですが、断崖絶壁に追い詰められた状態の中で、東京地検特捜部という強力な援軍(?)が現れて、何とか延命できた、というところでしょうか。しかし、風前の灯状態であることに変わりはなく、先がないのは間違いないでしょう。
国民の多くが、小沢氏の秘書に対する捜査に、「国策捜査性」を感じ疑問を持っている中で、これ以上伸びずに捜査が終結すれば、小沢氏の代表続投でも何とかおさまりそうな気はしますが、特捜部としては、捜査の正当性を明らかにするためにも、公判で、小沢氏を巡る政治資金の実態、公共工事との密接な関係を明らかにしようとするでしょう。そうすると、来る衆議院議員総選挙の時期と、第1回公判の冒頭陳述でそのあたりの事情が明らかにされる、その先後関係が問題になると思います。民主党や小沢氏としては、総選挙の後に第1回公判が来るように、今後、公判前整理手続を申し立てるなどして、公判の先延ばしを図ってくるのではないかと私は見ています。