ノキ弁の実態「そして,ようやく弁護士になりましたが,月収は5万円ですた」

http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51529118.html

ボ2ネタ経由で知りました。

彼の1月の収入は、たった5万円(!)だったそうです。
しかもその5万円も、弁護士業務の報酬ではなく、予備校答練の添削代だったとか。
。・゚・(ノД`)
事務所からは仕事の割り当ては一切なく、唯一任された仕事が「書類を裁判所に届けること」。
それって代理人じゃなくて使者じゃないか・・・。

やや極端な例ですが、最初はそんなものじゃないですかね。私の場合も、検事任官後、1年間は「新任検事」で、捜査を担当する事件は本当に小さなものばかりでした。公判でも、合議事件はやらず(やらせてもらえず)、大きくない事件をこつこつとやっていたものです。それでも、今から思えば抜けている点が多々あって、振り返ると赤面ものでした。
検察庁を辞めて、ヤフー株式会社法務部で働くようになった当初は、人がいなかったということもあって、株主総会の場内警備もやったこともがありました。上記のエントリーに出てくるノキ弁は「人間宅配便」(?)ですが、私の場合は、「弁護士警備員」で、まあ、似たり寄ったりでしょう。法曹生活を12年ほどやってから株主総会の場内警備をやっているより、新規登録弁護士で人間宅配便をやっているほうが、まだマシではないかと思います。
検察庁を辞めて、順風満帆で脚光を浴びつつ弁護士生活をスタートする人も大勢いますが、私の場合は、地味な、脚光を浴びることもない、本当の意味でのゼロからのスタートであったと振り返って思います。最近は全然言われなくなりましたが、弁護士になってしばらくの間は、惨めさが感じられたのか、いろいろな人から、なぜ検察庁を辞めたんですか、とか、辞めずに続けていれば良かったのに、などとよく言われたものでした。なぜ、最近、全然言われなくなったのかはよくわかりませんが。
こういったノキ弁の人は、最近、多いと思いますが、あせらず、くさらず、できるだけ勉強する機会を作るとともに、暇で時間がある分、いろいろな本を読んで見識を高めておいてほしいという気がします。逆境は人間を鍛え、高めるもので、不遇な時こそ希望を失わず地道に勉強する必要があると思います。