郵便割引悪用、広告会社長に逮捕状 6億円免れた疑い

http://www.asahi.com/national/update/0225/OSK200902250085.html
http://www.asahi.com/national/update/0225/OSK200902250085_01.html

同社がかかわって発送された「心身障害者用低料第3種郵便物」は04年4月〜08年3月だけで約1億通に達したことが判明した。正規の郵便料金は定形外郵便物が1通最低120円などと大きさや重さによってさまざまで、それぞれを正規で送った場合と比較した差額の総額は130億円余りにのぼるという。この制度で生じた損失は一般の郵便利用者が支払った郵便料金の中から補填(ほてん)されており、長期間、不正を見過ごしてきた日本郵政グループの責任も問われそうだ。

法人税法違反も問題になっているようですが、この種の郵便法違反事件の立件例は極めて珍しいですね。記事にもあるように、「長期間、不正を見過ごしてきた日本郵政グループの責任」も当然問題になりますが、単に過失で見過ごしてきたのではなく、故意に見逃してきた、そこに何らかの金銭が動いた、といった事情があれば、郵便当局側の関係者が共犯として刑事責任を問われるという事態も、今後、可能性としてはあり得るでしょう。わざわざ大阪地検特捜部が動いているというところに、目指しているものがかなり先にあるのではないか、という印象を受けるのは勘ぐりすぎでしょうか。