崩壊前夜の新聞業界 ついに始まった「コスト削減の嵐」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090222-00000000-sh_mon-bus_all

とくに全国紙は国内に販売店を多数配置しているため販売コストが非常に高いのにもかかわらず、売上減少に対応できずにいる。以前から業界内でも「新聞社のビジネスモデルはいずれ崩壊する」と将来を危惧する声も出ているが、これといって事業を回復させる明るい材料もなく苦しんでいる。新たな戦略が打ち出せないまま各社が取り組み始めたのが「コスト削減」だ。大手マスコミといえば経費を贅沢に使えるイメージもあるが、10年前に約2000億円あった広告収入がほぼ半減してしまった朝日新聞社ではタクシーチケットの撤廃や出張費、記者クラブ費などの取材費の一部カット、夜食の運用の見直しや社内行事の中止などで200億円のコスト削減を目標にしているといわれる。売上が減る中で、事業を維持するため経営陣も必死だが、コスト削減とともに既存のビジネスモデルを脱却しないことには、状況を打破するのは困難な状況だ。

私の場合、購読している新聞は朝日と日経で、あとはインターネットのニュースサイトでニュースを読んでいます。「紙」のメリットは、手軽に持ち運べることや、重要度に応じて紙面上で整理され情報に接する上で便利であることなど、いろいろあって、紙は紙で残してほしいということは強く思います。ただ、周囲でも、インターネットや携帯で見れば良いので新聞はとらない、とるのはやめたという人がかなり出てきていて、そういった傾向が今後ますます進めば、上記の記事にもあるように、従来のビジネスモデルは崩壊する可能性が高いでしょう。
生き残るためにはいろいろな方法を模索する必要がありますが、夕刊は、既に動きが出ているように、思い切って廃止し、その分、朝刊に一本化して紙面を充実させることは、今後、避けて通れないように思います。それ以外では、例えば、紙面での記事とインターネット上の記事(有料利用者はフルに読めるようにした上で)を有機的に連動させ、インターネットでは速報性を追求、紙面ではじっくりと読ませる、といった割り振りをうまくやって、利用者をうまく取り込みつつ確実に収益を上げられるようにする必要があるように思います。