(1)理想の教育 合格率の現実

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090211-OYT8T00292.htm

ボ2ネタ経由で知りました。

1週間前には、婦女暴行事件の公判記録と刑事訴訟法の条文を基に、弁護人がどんな場面で異議申し立てを行っているのか、裁判官がどんな状況で申し立てを認めるのかを学んだ。

だが司法試験合格率という現実がある。1期生97人のうち3年での修了生は64人で、07年には43人が受験し、合格者は6人にとどまった。08年の合格者は16人と伸びたが、合格率では74校ある法科大学院の中で42位だった。

一生懸命やっていることに水を差すつもりはないですが、異議申立のタイミングとか、そういうことを一生懸命やっている時間があったら、司法試験で出そうなことを、もっとしっかりやって、まず司法試験に合格することを考えたほうが良いと思いますね。いくら異議申立がうまくなっても、司法試験に合格しなければ、永遠に法廷には立てないわけですから。司法試験に合格し、司法修習を終了し、実務家になれば、その過程で法廷技術を学ぶ機会はいくらでもあります。
何事でもそうですが、今の自分が、限られた時間やリソースの中で、まず何を優先して行うべきか、といったことを常に、真剣に考えないと、特に司法試験のような難しい試験を突破することは、平凡な能力しかない大多数の人間(かつての私も、そして今の私もそうですが)には不可能でしょう。
世の中には、現実から遊離した理想論をまことしやかに吹聴する人が大勢いて、そういった話を真に受けるのは個々人の自由ですが、特に試験、それも難関の試験を受ける立場でそれをやってしまうと、リスクを引き受けてしまうのは真に受けた自分自身しかいない、ということを肝に銘じておく必要があります。