デゴイチ、「空だき」で走行不能 営業運転車両ゼロに

http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200812260358.html

宮城県美里町車両基地で試験運転をするため、ボイラー内にある火室(かしつ)に石炭を入れて燃やしていた。しかし、ボイラー内の水量が少なく、火室の外壁の温度が330度以上に上昇。外壁の一部が熱で溶け、火室が壊れたという。

D51と言えば、蒸気機関車の中でも人気が高いだけに、この事故は残念ですね。
私の実家には、昔、五右衛門風呂があって、親に言われて風呂たきをよくやっていましたが、その際、気をつけていたのは、水を張っていない状態で風呂をたいてしまうということでした。正に「空だき」で、これをやると風呂釜が壊れるので、子供心にも常に気にかけていたことが思い出されます。こういった感覚は、ボタン操作だけで沸く風呂しか知らない人にはわかりにくいでしょう。寒い中の風呂たきは結構辛く、火にくべる木が湿っていたりすると、なかなか火がつかなくて、火がついてもすぐに消えてしまったりして、苦労したものでした。今の風呂ならワンタッチで追いだきもできますが、当時はそういうわけには行かず、できるだけ家族が次々と風呂に入るようにしていて、時間をおいて風呂に入る際には、再度、火をおこし風呂たきをしなければならず、かなり面倒なものであったことが思い出されます。
ちなみに、燃やしていた木は、親がどこからか廃材をもらってきたものを斧で薪割りをして作っていて、私も、時々、斧で薪割りをする手伝いをしたこともありましたが、あれはあれでなかなか難しいもので、真っ二つに割るのに苦労していました。
そういった経験があるので、以前、海外へ行って、暖炉のある部屋に宿泊した際、昔の要領を思い出しながらやってみたところ、暖炉の火が良く燃えて、経験は無駄にはならないものだと感じたことがありました。