元次官宅襲撃 「元次官と家族10人前後殺害計画」と供述

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081124-00000019-maip-soci

元次官ばかりを狙った点には、「最初は政治家などが国を動かしていると思ったが、大学に入って学んでみたら官僚が国を動かしていることが分かり、高級官僚が悪だと分かった」などと話したという。出頭した理由は「襲撃後警備が厳しくなり、(次の事件も起こせず)逃げ切れないと思った」などと供述しているという。

報道されている上記のような動機(らしきもの)や、日頃の行状(他人への異常な攻撃性など)を見ると、いわゆる人格障害(最近は、「パーソナリティ障害」と言うようですが)である可能性が高いような印象を受けます。
従来の刑事司法における責任能力の判断においては、人格障害責任能力を減免しない取扱いになっていますが、これだけの凶悪事件で、2名殺害、1名重傷という重大な結果が生じ、死刑も十分あり得る事案ですから、今後、この被疑者の責任能力面について、鑑定の必要性はあるように思われます。
一般人にとって了解可能な動機があったようには見えませんが、被疑者なりに考えていたことはあるようで、捜査機関としても、まずは被疑者の言い分をじっくりと聞くことは必要でしょう。
気になるのは、特に仕事をしていた形跡がないのに生活に困っていた様子がなかったということで、何らかの背後関係がそこに潜んでいる可能性は捨てきれないように思われます。