「いい生活」社員にインサイダー容疑、課徴金2千万勧告へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081103-00000041-yom-soci

関係者によると、社員は昨年秋、同社が受注延期などで売上高や利益などの業績予想を下方修正するとの内部情報を入手。同社が公表すると株価が下落すると考え、同年10月29日の公表前に損失回避のため所有していた株を売り抜けたり、株を保有せずに売り注文を出す信用取引空売りをしたりして、利益を上げた疑いが持たれている。
社員は大手証券会社に勤務した経験があり、監視委の任意の調べに対し、不正を認めているという。

同社は06年2月に東証マザーズに上場。ヤフーと不動産情報データベースについて業務提携するなどして業績がアップ、上場直後の株価は70万円前後の高値をつけたが、06年末には20万円前後に下落した。現在は3万円台で推移している。

私の知人で、この会社に転職した人がいましたが、上記の記事にあるように株価が暴落しているということは、記事を読むまで知りませんでした。この種の新興企業(IT関係が多い傾向がありますが)では、所属する役員、社員が自社株を保有し、株価が上がれば潤う、下がれば潤わない、ということで一喜一憂しがちな面があり、こういったインサイダー取引が起きてしまいがちな面が強くあるように思います。それだけに、証券取引等監視委員会としても、この種の新興企業の株価動向と、株式取引の状況について、連動させつつ注視していて、それがこういった摘発へとつながっているものと思われます。
最近の株価暴落(反転しつつあるようですが)の中、こういった摘発、立件は、今後、増えるのではないかと予想されます