刑法概説 総論 第4版(大塚仁)

刑法概説 総論 第4版

刑法概説 総論 第4版

改訂版が出たということで、早速、購入しました。判例は、平成19年末までがフォローされていて、大塚先生もかなり頑張っているな、と思いました。
私が早稲田大学法学部に入学した昭和58年当時、司法試験受験生の間では、大塚説で刑法を勉強するのが一般的で、おそらく受験生の8割方は大塚説で学んでいたのではないかと思います。私もその一人で、まずは総論(現在のものよりずっと薄かったことを覚えています)、次いで各論と、読みにくいのを我慢しながら一生懸命読んでいたものでした。当時、大塚先生は、

犯罪論の基本問題

犯罪論の基本問題

や、福田平先生と一緒になって、

対談 刑法総論〈上〉 (法学教室選書)

対談 刑法総論〈上〉 (法学教室選書)

対談 刑法総論〈中〉 (法学教室選書)

対談 刑法総論〈中〉 (法学教室選書)

対談 刑法総論〈下〉 (法学教室選書)

対談 刑法総論〈下〉 (法学教室選書)

刑法の基礎知識―質問と解答 (1) (有斐閣双書)

刑法の基礎知識―質問と解答 (1) (有斐閣双書)

刑法の基礎知識―質問と解答 (2) (有斐閣双書)

刑法の基礎知識―質問と解答 (2) (有斐閣双書)

といった本を次々と出していたので、読む材料には事欠かず、そういった参考書もよく読んでいた記憶があります。
最近、最高裁が次々と刑事新判例を出している状況にもあり、

新判例から見た刑法 第2版 (法学教室Library)

新判例から見た刑法 第2版 (法学教室Library)

といった本も出ていますが、大塚刑法総論改訂版についても、メリハリをつけつつ読んでみたいと思っているところです。