- 作者: 伊藤栄樹
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- 作者: 伊藤栄樹
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- 作者: 伊藤栄樹
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書棚の本を整理していたところ、不世出の検事総長と言われ、ガンのため昭和63年に逝去した伊藤栄樹氏の著書が出てきました。上記のうち、「秋霜烈日」は、先日、事務所にきた女性記者が興味を持っていたので、貸し出し中です。
それぞれを、すこしずつ拾い読みしてみましたが、非常におもしろく、伊藤氏のスケールの大きさや思索の深さ、といったことが改めて感じられました。また、昭和50年代前後の検察の様子や、当時の人々が何を考えていたか、といったことがわかって、興味深いものがありました。
「ださまれる検事」を見ると、
検事は、だまされ、だまされて成長する。
(5ページ)
検事をだまして社会へ戻った者の中にだって、これにこりて立派に立ち直る人もあるだろう。
(5ページ)
捜査から公判、そして刑の執行まで、一貫して被害者とともに泣き、その被害感情を代弁できるのは、検察だけである。
(166ページ、167ページ)
といったところに、私自身が傍線を引いていて、傍線を引きながら読んでいたのは司法修習生の頃であったと思いますが、20年後にしがない弁護士になり果てているとも思わず、一生懸命、理想に燃えて本を読んでいた頃のことが懐かしく思い出されました。