小泉元首相引退 路線否定に気力失う 「政界居場所なし」実感

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080926-00000500-san-pol

鋭い政局観を持つ小泉氏だからこそ、今の政界には自民党内にも党外にも自分の居場所がないと悟っての引退とみられる。

司馬遼太郎の著作の中で、一つの時代を生きた者は次の時代を生きることはできない、といった一節がよく出てきて、一種の司馬史観として印象に残っていますが、今回の小泉元首相引退を見ていると、そういった印象を強く受けるものがあります。一つの時代を築いたものの、その後、様々な歪みや弊害も出てきて、時代が次へと移る中で、潔く身を引く覚悟を固めた、ということでしょうか。歴史に造詣の深い方のようですから、歴史の中での自分というものを鋭く見つめている、ということもあるのではないかと思います。