行内に塾や学校 大手銀、大量採用で新人教育に苦心

http://www.asahi.com/business/update/0816/TKY200808160287.html

バブル崩壊後に不良債権処理に苦しんだメガバンクは人員を大幅に絞った。それがここ2〜3年は、人手不足を解消してリテール部門などの強化に乗り出そうと、新卒者の大量採用に転じている。ただ、現場では保険など新しい商品が増えて仕事は複雑になっており、新人にも量と質の両立が求められている。学校や塾はそのための工夫だが、「仕事は支店に放り込まれ、現場で怒られながら覚えるものなのに」(大手行関係者)との声も中堅以上の世代から出ている。

私が司法修習を終えて新任検事になったのは平成元年のことですが、数日程度の研修の後、新任検事は、刑事部と公判部にばらばらに配属され、ほとんど泳げない者が、いきなりプールに放り込まれたような状態になりました。私は、刑事部、公判部、刑事部と、4か月ずつ回りましたが、最初の半年くらいで、体重が10キロ近く減り、かなりの緊張とストレスにさらされた状態にあったことが思い出されます。公判部では、新任検事2名(私ともう一人)で、裁判官が単独で担当する係を1つ持って立ち会っていましたが、否認事件の証人尋問など、経験がない者にとっては負担が重く、かなり苦労していたことが思い出されます。公判部で、係を1つ担当していた際のもう1人の新任検事が、今では

ベトナム高官に総額2.7億円の提供 PCI贈賄事件
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200808050471.html

の主任検事で、時の流れというものを感じます。
適切な指導が伴わないOJTもどうか、と思いますが、実務というものは、やはり実際の仕事を担当する中で覚えるしかない部分が多く、そこは避けて通れないところでしょう。