http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080813-OYT1T00635.htm
振り込め詐欺の中でも増えているのが、携帯電話で指示を出しながらATMで送金させる「還付金詐欺」。これを水際で食い止めるため、都内に約2万台あるATM周辺に機動隊員約3000人の一部を巡回させ、携帯電話で話をしながらATMを操作している高齢者などに詐欺に遭っていないか声をかける。
ATMから被害金を引き出す「出し子」と呼ばれる詐欺グループのメンバーも「8割以上が首都圏のATMを使っている」(警察庁幹部)ため、マンションやアパートのローラー作戦で過激派のアジトを突き止める公安警察の手法を用い、詐欺グループの拠点の割り出しを進め、捜査部門に情報を提供する。
この種の詐欺被害が、それだけ深刻で、警察としても、さらに本腰を入れ人員を大量に動員して対策に乗り出す、ということなのでしょう。この種の詐欺が横行していることにより、弁護士も迷惑している面があります。「弁護士」を装い示談金名目で金を詐取するような手口もあるようですが、以前、当番弁護士で接見した被疑者の家族に電話して、被疑者が警察の留置場にいることを告げたところ、金を送ってくれとも言っていないのに、振り込め詐欺犯人扱いされ、途中から、「金を送ってくれと言っていないのだから、詐欺師扱いせず話を最後まで聞いてほしい」と強く言ったことがありました。そのときの相手も高齢者でしたが、うかつに騙されたり、本物の弁護士を振り込め詐欺犯と誤解したりと、かなり判断力が衰えている人々が多数いるという現実があり、振り込め詐欺犯がそこに付け込んで暗躍しているのでしょう。