蟹工船ブームで共産党人気? 新規党員急増「体験したことない状況」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080804-00000041-san-pol

同党広報はこう分析する。
「いくら働いても何の展望も持てないのは自己責任だと思い込まされていた若い人たちが、それが実は政治の責任で、政治を変えなければならないと考えるようになった。高齢者は後期高齢者医療制度をきっかけに、これまで国を支えてきたのに、その仕打ちはないだろうと、期待を寄せるようになったようだ」

私自身は、共産党の支援者でもシンパでもありませんが、「蟹工船」や共産党が注目されるという状況は、それだけ社会の中に不公平や矛盾、ひずみといったことが広がっているということは言え、由々しき事態という印象を受けます。
来る衆議院議員総選挙でも、格差の是正や、特に「日雇い派遣」「ネットカフェ難民」に象徴されるような生活困窮者の解消、といったことは、重要な争点になることが予想され、どの政党が政権を担当するとしても、早急に解決すべき重要な問題になることは間違いないでしょう。
蟹工船」を書いた小林多喜二も、あの世で、自分の作品がこれだけ売れていることにとまどいつつ、作品で提起した問題が普遍的なものである、ということを強く感じているのでははいか、という気がします。