大日本印刷、丸善を子会社に、43億円を追加出資

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000016-nkbp_tren-bus_all

丸善は増資で調達する資金43億円のうち、20億円を大学の運営支援事業に必要な営業支援/販売システム開発などに充てる。また10億円を店舗事業の顧客関係管理システム開発と、単品管理システムの精度向上に投資する。
3億円は出版事業に振り向け、既存コンテンツの他メディア化やオンデマンド出版対応のためのデジタル化を進める。残り10億円はコスト改善を目的とした基幹業務システムの開発資金にする。

増資で調達した資金が、あっという間に使われて消えてしまうようで、他人事ながら心配になりますね。
昔、広島で司法修習中、丸善広島店にはよく行って、本を立ち読みしたり買ったりしていたものでした。それだけに、丸善の今後は気になりますが、増資により得た資金の半分近くを「大学の運営支援事業に必要な営業支援/販売システム開発など」に充てるということは、その分野での生き残りを図るというつもりなのかもしれません。
青山ブックセンターの経営母体も自己破産申立に至ったと報じられていましたが、例えば、iphone電子書籍を配信して読めるような仕組みが普及すれば、ますます紙の書籍を購入する動きは廃れると思われ、従来型の書店はよほど頑張らないと先行き厳しいと言わざるを得ません。