映画「敵こそ、我が友 戦犯クラウス・バルビーの3つの人生」

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先日、忙しい合間を縫って観てきました。フランスのリヨンで、レジスタンス弾圧、ユダヤ人の強制収容所への移送(孤児院の子供まで)など悪行の限りをつくしたバルビーが、戦後は、対ソ連で優位に立とうとするアメリカに利用され、バルビー自身も利用されることで巧みに生き延び、さらに、その後は南米(ボリビア)で、現地の軍などと緊密な関係を持つことで、さらに生き延びた様子が、ドキュメンタリーとして描かれていて、フレデリック・フォーサイス原作の「オデッサ・ファイル」に登場するようなネオ・ナチ組織というものが、いかにして戦後長く存続してきたか、ということがよくわかりました。
こういった分野に興味を持つ人には(極めて少ないと思いますが)、かなり興味を感じつつ観ることができる作品です。