寄り添う桜、夫婦の命継ぐ 殺害事件の被害者宅から移植

http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200807220194.html
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200807220194_01.html

事件は02年12月に発生した。10日の朝、同区北砂7丁目の質店兼住宅で、経営者の藤井義正さん(当時78)と妻のえつ子さん(当時74)が他殺体で見つかった。

藤井さん宅家屋をぐるりと囲む和風の庭にはミカンや柿の木が植わり、コイが泳ぐ小さな池もあった。春になると満開の花を咲かせる2本の桜は近所で評判だった。それだけにどうにか残そうと笠原さんら住民が立ち上がった。

藤井さんの長男、宏さん(52)は取り壊された両親宅の隣に住む。通勤の時、桜の脇を通り、そして見上げる。事件で両親を亡くし、庭にあった桜も2本。「どうしても両親の姿と重なる。いつまでも美しい花を咲かせてほしい」と願う。

事件から感じられる哀しさ、無念さと、想像できる桜の、特に開花したときの美しさが、何とも言えない情感をかもし出しているような気がします。
この事件のことは、当時、大きく報道され、私自身、当時はこの現場から比較的近い場所に住んでいたため、覚えています。
来年の桜が咲く頃までには、事件に何とか目鼻をつけ、犯人検挙を被害者の墓前に報告できるようにしてほしいと思います。>警視庁城東警察署