陸自方面総監部の廃止検討、「総隊」で指揮系統一元化へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000001-yom-pol

陸自だけ各方面隊ごとに指揮・命令系統が独立していたのは、「着上陸侵攻に備え、方面隊ごとに完結した戦力を保持しており、各方面総監部による運用が合理的だ」(陸自幹部)との考え方があったためだ。
しかし、今日は、テロやゲリラ攻撃などの脅威が現実的だ。新体制では、ゲリラ攻撃に対応するため07年3月に発足した専門部隊「中央即応集団」を格上げし、直接、陸上総隊に組み入れることも検討されるなど、機動的対処が重視されている。

この記事を読んで思い出したのは、西南戦争の頃に存在した「鎮台」ですね。当時の熊本鎮台は、西南戦争で西郷軍の猛攻に耐え熊本城防衛に成功し、その後の反攻、勝利へと結びつけました。国内に存在した不平士族等の脅威が消滅し、鎮台も改組されていった、という経緯があったようです。
想定される「脅威」の内容により、それに対処する組織も変わって行くべきものであり、それだけ陸上自衛隊が対処すべき脅威が変容してきたということなのでしょう。