水野晴郎氏=映画評論家

http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20080611-OYT1T00490.htm?from=nwlb

岡山県高梁(たかはし)市生まれ。1956年、20世紀フォックス映画に入社。その後、日本ユナイト映画に移った。映画宣伝を手がけ、「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」などの邦題も編みだし、ヒットに貢献した。独立した72年からは日本テレビ系「水曜ロードショー」で映画解説を担当。親しみやすい笑顔と口ひげ、「いやあ!映画って本当にいいもんですね」という決めゼリフで人気になった。

私が子供の頃は、映画を観る手段としては、まだビデオも普及していない状態でしたから、映画館で観る、テレビで観る、というくらいしかなく、水野氏が解説していた水曜ロードショーは、子供心にも、映画が観られる魅力的な番組、という印象が強くありました。映画の前後で水野氏が登場し、上記の「決めゼリフ」を述べ、締めるシーンは、今でも鮮明に思い出されます。水曜ロードショーを観て、映画に興味を持った、好きになった、という人は多いでしょう。私もその一人だけに、寂しさを感じます。
ご冥福をお祈りしたいと思います。