被告に死刑=長崎地裁「民主主義揺るがす」−弁護側は控訴・市長射殺事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000077-jij-soci

松尾裁判長は「被告は長崎市が自己の主張や要求を受け入れず、不満を募らせた。怒りを市長に向け、当選阻止も目的に殺意を形成した」と認定。大事件を起こし、自分の力や意地を誇示する意図もあったとした。
その上で「自分の思い通りにならない憤まんから市長殺害という暴挙に及んだ。行政対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行だ」と指弾した。

今後、控訴審、上告審において、死刑の当否が慎重に審理されることになるはずですが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080322#1206145360

でもコメントしたように、本件が、今後のこの種の要人テロに関する重要な先例になる可能性は高く、その意味で、非常に大きな意味を持つ判決である、と言えるように思います。
民主主義を守り抜くために、死刑というものを敢えて選択すべきか、民主主義が破壊され多くの人々が死に、あるいは様々な不利益が生じることを防ぐために、一種の「一殺多生」という観点から、死刑という究極の選択を敢えてすべきなのか、といった根源的な問題もあるでしょう。