アメリカ刑法

http://www.yushodo.co.jp/press/ln_u_criminal/index.html

米国ロースクール学生を対象に刑法の理論的枠組みを解説するという入門書的な立場をとりつつ、同時に実務家への参考書としての役割を果たすよう、膨大な数の判例も引用されており、米国刑法理論の概要の「理解」のみにとどまらず、米国刑法を「研究」する足がかりとしても大変有用な好著です。

昨日、刑法学会の会場で販売されていて、確かに、本文だけで898ページもありかなり詳細な内容で、「ドイツ刑法」に馴染みつつ勉強し実務家になった私としては、手薄になりがちなこの分野の勉強に役立ちそうな気がしたので、1万円余りという高価さではありましたが買いました。
早速、「コンスピラシー(共謀)」のところを少し読んでみましたが、共謀罪に関する様々な議論の中で指摘されていた危険性(濫用の恐れなど)のがいろいろと指摘されていて、興味深く感じました。とても通読まではできませんが、必要に応じ必要な箇所を拾い読みするような使い方になると思います。