<子供の携帯電話>有害情報閲覧制限など提言へ 教育再生懇

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000114-mai-pol

子供が携帯電話を持つことについて、首相は4月17日の前回会合で「そもそも携帯を持つべきかということを議論した方が良い。ネットに接続できると悪い大人に利用される」と発言。15日も記者団に対し「子供の場合は携帯電話の必要性がそれほどあるとは思わない。むしろ有害情報の心配をした方が良い」と述べていた。

支持率が20パーセントを切った首相が何を言っても説得力はありませんが、私が、インターネット関係の仕事をするようになってしばらくの間は、接する関係者の中で、インターネットのようなものがあるから迷惑するんだ、といった「愚痴」めいたことを聞く機会が多かったことが思い出されます。しかし、何でもそうですが、一旦、便利なものを手に入れてしまうと、その便利さを捨て不便な時代に逆戻り、ということはできないものです。やはり、賢く、正しく使う、ということを考えるしかないでしょう。
フィルタリングも一つの方法ではありますが、既に明らかになっているように限界があり、やはり、子供については、その保護者が適切な指導監督を行いつつ、年齢が上がるにつれ、徐々に制約を解除して行く、という方向で臨むしかないでしょう。どういったサイトを見ているのか等々、放置して無関心でいるのではなく、適切に干渉し、必要な意見も言う、言うことを聞かなければ一時的に携帯を取り上げる、といった、保護者として当然のことを当然のように行う必要があると思います。この問題は、単に、フィルタリングをするとかしないといった瑣末なことだけではなく、日本の教育体制、教育機能そのものが問われている、と言っても過言ではないでしょう。
支持率が20パーセントを切った「死に体」の首相にとやかく言われる前に、個々の家庭においてしっかり子供を教育できるか、ということが問われている、そういう問題ではないか、といのが私の感覚ですね。