日航機ニアミスで管制官2人に逆転有罪・東京高裁

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080411AT1G1102011042008.html

この事件については、1審で無罪判決が出た際に、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060322#1142955814

とコメントしたことがあり、その中で、

ただ、素朴な疑問として感じるのは、管制官に、重大な(軽微とは言えないでしょう)ミスがあり、その後、上記の衝突防止装置(TCAS)とパイロットの判断が、絡み合った糸のような状態になって大混乱に陥り、危うく衝突、という事態が生じたことについて、「TCASが指示を出さなければ、(中略)接触・衝突する危険性は生じなかった。」などと済ませてしまってよいのか、ということでしょう。衝突防止装置というものが備え付けられた飛行機が飛んでいて、誤った管制官の指示と装置の指示がバッティングするという事態が生じてしまった場合に、その事態を作り出したとも言える管制官に過失が認められない、というのは、非常にわかりにくいですね。
因果関係の問題にしても、管制官のミスがあったからこそ、その後、様々なことが起きているわけで、否定するのは、分断的思考に過ぎるのでは?という印象を受けます。

と述べましたが、東京高裁がどのような理由で有罪認定に至ったのか、特異な事件であるだけに興味を感じます。