携帯電話「越境」誤作動、国内通話が国際電話 対馬

昨年4月に対馬北部でNTTドコモの携帯電話を使ったある利用者は、国内通話だったのに国際電話の料金請求書を受け取った。韓国から通話した形になっていた。
「犯人」は、国際ローミングサービス。最近の機種の多くについている機能だ。日本で契約した携帯電話をそのまま海外でも使える。一部の機種は、基地局の電波で国内にいるか国外にいるかを感知。自動的に切り替わる。
対馬南部から九州本土北部までは最短約80キロなのに対し、対馬北部から韓国・釜山までは約50キロ。九州本土より韓国の方が近い。総務省移動通信課によると、韓国側には強い電波を発する基地局がある。そこへ「雲が低い」「海上がなぎ」といった気象条件が重なると、「対馬北部に韓国からの電波が届くことがある」。このため、携帯電話が現在地を「韓国」と誤認するらしい。同様の現象は欧州国境付近でも起きているという。

一瞬、何事が起きたのか、と思いましたが、こうして読んでみると、なるほど、ありうることだ、と思いますね。私もそうですが、携帯電話の設定を、自動にローミングするようにしている人は多いはずで、状況によっては韓国の電波を拾い、いつのまにか「国際電話」になっている、ということで、注意が必要です。かける場合は、国際電話になると国番号を入れるなどかけ方が違うので防止できそうですが、かかってくるほうは防げず、日本から韓国までの電話料は受信者負担になってしまうはずなのでで、思わぬ出費を強いられる恐れがあります。
世の中、便利になると、その中でいろいろなことが起きるものです。