六本木ヒルズ開業5年 脱出するヒルズ族の面々

http://www.data-max.co.jp/2008/03/5_9.html
http://www.data-max.co.jp/2008/03/5_10.html

M&A(企業の合併・買収)と合コンに熱中する新興ベンチャー企業や経営者を称してヒルズ族と呼ぶようになった。ヒルズ族は、六本木ヒルズで、芸能人、グラビアアイドル、モデルやスチュワーデス、女子アナとの合コンを頻繁に行う他、夜景を眺めながらホームパーティを開いた。タレントや女子アナの志望者が、彼らとパイプを作ろうと殺到する光景も見られた。ヒルズ族は「富の象徴」として憧れの対象だったのだ。
しかし、2006年、ホリエモンこと堀江貴文氏が逮捕。ヒルズ族は、一転して、逆風にさらされた。テレビへの露出で時代の寵児と持ち上げられたホリエモンのおかげで、六本木ヒルズはITベンチャーのメッカになった半面、傲慢な拝金主義者の巣というダーティ色に包まれた。六本木ヒルズは「バブルの塔」になった。

六本木ヒルズグランドオープン前からヤフーが森タワーに入ったので、私も、一応、オリジナル「ヒルズ族」とも言えますが、深夜まで事件の記録を読み、目がしょぼしょぼして、時々、こった肩を手でもみほぐしながら「夜景を眺め」るような生活で、成功、華やかさや富、権力等とは無縁なまま、現在に至っています。
そういった私自身の日の当たらない生活は変わらないものの、確かに、以前は目立った得体の知れない「ホリエモン」風の人々は、徐々に目立たなくなり、六本木ヒルズも、「傲慢な拝金主義者の巣」というダーティなイメージから、徐々に脱却しつつあるような気がします。今後、また、こういったヒルズ族のような人々が日本で出現することもあるかもしれませんが、私自身は、おそらく死ぬまで今のような地味で日の当たらない生活を続けて行くでしょう。