警部補を起訴猶予=机けり、被告骨折−大阪地検

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200803/2008030300728&rel=y&g=soc

大阪府警本部で詐欺事件の取り調べ中に机をけり、男性被告(67)を骨折させたとして、特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検された府警捜査2課の警部補(37)について、大阪地検は3日、「示談が成立し、被害者が処罰を望んでいない」などとして起訴猶予処分とした。

事実関係の詳細はわからないものの、私人間の傷害事件ならともかく、警察官が取調中に暴行に及び、取調べ対象者に骨折までさせたという事件で、起訴猶予、というのは、あまりにも寛大すぎる処分、という印象を強く受けます。示談が成立し被害者が処罰を望んでいなくても、こういった行為に及ぶような、問題ある警察官を放置せずきちんと処罰してけじめをつけてほしい、と思う国民は、おそらく少なくないはずで、そういった国民の気持ちといったものは処分決定にあたり考慮されているのでしょうか。
取調べの可視化をできるだけ阻止しようとする捜査機関内部における、一種のかばい合い、といったことも感じさせます。