警察庁長官表彰を返上せず 冤罪事件の鹿児島県警

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008030201000528.html

公選法違反の罪に問われた元被告12人の無罪が確定した鹿児島県議選の冤罪事件を含む2003年統一地方選の選挙違反捜査をめぐって、鹿児島県警が警察庁長官から表彰を受け、無罪確定後も自ら返上したり、取り消しもされていないことが2日、分かった。
この年の統一地方選では、県議選や町議選に絡む逮捕者が計30人に上り、摘発者も数多く出た。表彰の理由はこれらの功労が認められたためとみられる。

警察庁長官賞というものは、特に地方の警察では、なかなかもらえないもので、もらうことはかなり名誉なことです。でたらめな捜査をやってもらえるようなものでは、そもそもありません。偽札作りが偽札を作るように、調書を、事件を、次々とでっち上げれば、逮捕者や摘発者が増えるのは当たり前のことで、こんなことで警察庁長官賞を受賞するなど、警察庁長官賞に対する侮辱であり、拭いがたい汚点でしょう。記事では「逮捕者が計30人に上り」とありますが、正確な数はよくわからないものの、この中の少なくとも半分くらいは志布志事件絡みのはずで、志布志事件あっての警察庁長官賞であったことは間違いないと言えます。
あれだけでたらめな捜査をやって、それを隠してもらった警察庁長官賞ですから、警察庁長官賞の「詐取」と言っても過言ではなく、これを取り上げて詐欺事件として立件しても良いくらいではないかと思います。東京地検特捜部あたりが動いて事件にするとおもしろいと思いますが、やらないでしょうね。
立件しないにしても、返上は当然のことで、鹿児島県警本部長以下、頭でも丸め、皆で打ちそろって上京し、警察庁長官に詫びて、もらったものを返す、くらいのことはすべきでしょう。
江戸時代までであれば、その後、皆で警察庁庁舎の前で打ちそろって切腹、というところではないかと思います。