検察批判についての基礎知識

http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/ocn/sample/ron/07/078/r07078DFA1.html

私は、週に1回、六本木ヒルズスパでトレーナーについてもらって筋力トレーニングをやっていますが、昨日夜、いつものようにトレーニングしながらトレーナーとちょこちょこと話していたところ、トレーナーが、最近、中学生が冤罪事件に巻き込まれる、というストーリーのコミックを読んでいます、と言っていました。その話を聞きながら、刑事司法に国民の注目が集まっている、ということを改めて感じました。そういう状況ですから、言動にはくれぐれも注意すべきでしょう。>鳩山法務大臣
以前から本ブログでも何度か指摘していますが、日本の捜査機関(警察、検察庁)は、様々な問題を抱えつつも、世界の捜査機関の中では国民に信頼されている部類に属し、そういった信頼があってこそ、様々な難事件が解決に導かれてきた、と言っても過言ではないと思います。そういった信頼が、最近、音を立てて崩れようとしている面があり、その中の論点として、「国策捜査」もあるように思います。捜査機関は、不偏不党、厳正中立に事件を立件し、捜査を進めるものである、という信頼感が崩れて行けば、一種の悪循環、負のスパイラルといった状態になり、捜査機関は、ダッチロール、フゴイド運動を繰り返しながら徐々に高度を下げ墜落して行く航空機のような存在になってしまうでしょう。そのことを、今こそ強く憂慮して、立て直しを図らないと、取り返しがつかない事態になってしまいかねません。
そういった論点も含まれた書面を提出した上で昨日の公判前整理手続期日を終え、疲労感の中で、その思いを強く抱きます。