“女の大河”また当たり!? 「篤姫」視聴率 毎回20%超え 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008022002088941.html

幕末がヒットしにくいのは、京の町を志士が走り回り、歴史が動いていくその陰で、夜ごと暗殺や陰謀が繰り返される…という血なまぐさいイメージが一因。ドラマ自体も暗い色調になりがちだ。しかし、「幕末にも家族生活は営まれていたし、一番大事なのは、男と同じ数だけ女もいたこと。殺気立った時代ではなく、人を愛し、泣いて笑っていた」(佐野プロデューサー)。それを、わかりやすく伝えるのが、女性主人公だった。
隠しテーマは「LOVE」。後に敵味方に分かれる尚五郎(後の小松帯刀)との淡い恋は宮尾登美子さんの原作にはない。将軍家定(堺雅人)との心の通い合いにも注目だ。

私も、初回からずっと観続けていますが、わかりやすい上に、おもしろい場面が多く、楽しみながら観ているという感じです。大河ドラマは長丁場で、堅苦しかったり暗かったりすると、次第に観なくなってしまいがちですから、その時代や視聴者の趣向に沿ったドラマ作り、ということが求められるでしょう。その意味で、篤姫は成功しつつあるように思います。
ただ、注意すべきと思うのは、この種のドラマは、おもしろくすればするほど、史実とはかけ離れて行くということは避けられないということで、視聴者としても、「史実に基づいたフィクション」として、良い意味で割り切って楽しむ、史実は史実として別に学ぶ、という姿勢は必要でしょう。