野蛮人のテーブルマナー

野蛮人のテーブルマナー

野蛮人のテーブルマナー

話題の佐藤優氏の本ですが、副題が「ビジネスを勝ち抜く情報戦術」とあるだけに、「情報」ということに焦点を当てた内容になっていました。
私も、かつては、検察庁という、一種の情報の世界に身を置いていて、真相解明、立証、といったことを、日夜、考える毎日を送っていたので、佐藤氏が語るいろいろなノウハウが、単に、机上から生まれてきたものではなく、実体験の中から紡ぎ出されてきたものである、ということは実感としてよくわかりました。
これだけデジタル化が進んだ社会で、なぜ、「紙」を完全に捨て去ることができないのか、といったことについても、適切に説明されていて、情報の取り方、使い方全般についての、一種の入門書のような使い方もできるのではないかと思いました。
これだけの人物が、売れているとは言え、著述の世界にとどまっているのは、惜しい、という気がします。