株不正取引 報道機関の名が泣く

http://www.shinmai.co.jp/news/20080119/KT080118ETI090002000022.htm

こんどの問題は報道界全体にとって大きな衝撃である。NHKは、公共放送の信頼を再び損ねることになった。組織を挙げて法令違反を許さない体質にしなくてはならない。

NHKが報道機関である、というのがそもそも間違いで、嫌がる国民からまでお金を取り立てて芸能、バラエティをやっている放送機関に、報道もどきがおまけでくっついている、と見たほうがよいのかもしれません。僅かでも、プライドやモラル、といったものがあれば、こういったことはしないと思われ、それだけ堕落しきった人々が内部に巣くう、公共性を標榜しているだけに危険極まりない組織ということが言えるでしょう。
情報を取り扱う立場の者には、本来、高いプライドやモラルが求められる、と言えるように思います。以前、読んだ陸軍中野学校に関する本でも、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070528#1180283583

中野学校における教育で「至誠」ということが非常に重視されていたことが紹介されていました。そういった点がおろそかになると、その世界に身を置く者が際限のない堕落の道を歩むことになることが強く認識されていたのだと思います。そういった徹底した教育が、孤島で戦後30年近くも「残置謀者」として生き抜いた小野田寛郎氏のような人物を生んだ、ということでしょう(小野田氏の行為や状況判断を全面的には肯定できませんが)。
NHKも、今後の改革の中で、至誠を重視した陸軍中野学校の教育は参考にしてよいのではないか、という気がします。