ケニア大統領選巡る部族衝突、死者300人超す

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080102i212.htm?from=main2

部族衝突は、人口の約2割を占める最大部族キクユ族と、「不正があった」として大統領選「敗北」を認めない最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」のオディンガ党首の出身部族ルオ族など、他の中小部族との間で起きている。キクユ以外の部族は、「キバキ政権下で冷遇された」との不満が強く、若者らが選挙結果に反発、暴徒化している。

私がケニアへ行った際、現地でコーディネートしてくれた旅行会社は、ルオ族出身者が中心となっていました。その会社のサイトによると、ルオ族は、ケニアで3番目に大きい部族とのことです。
このまま対立抗争が続けば、際限のない泥沼のような状態で収拾がつかないということになりかねず、国連による適切な介入など、早期に対策が講じられる必要性を感じます。

追記:

ケニア>暴動続き死者250人に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080102-00000017-mai-int

欧州連合(EU)の選挙監視団は「開票作業は信用性に欠ける」と批判。米国務省は当初、キバキ氏再選を祝福する声明を出したが、ライス米国務長官ミリバンド英外相は2日、「ケニアの政治指導者たちが自派支持者に暴力をやめるよう訴えるべきだ」との共同声明を発表した。声明は大統領選挙の開票で「重大な不正があった」と指摘した。

やはり、開票自体にかなり問題があったようです。そうである以上、小手先の鎮圧では、この危機的な状況を終息させることはかなり困難でしょう。