ケニアで暴動124人死亡…与党派、野党派の部族衝突

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080101it02.htm?from=top

ケニアでは、モイ前大統領による24年間の強権政治が続き、腐敗が蔓延(まんえん)した。だが、前大統領の汚職を批判、民主化を訴えたキバキ氏が、2002年の前回大統領選でモイ氏の後継者を破って当選、初の政権交代を果たした。今回の選挙は、東アフリカの政治経済の中核であるケニアで、民主選挙が定着したかどうかを占う試金石でもあった。
しかし、今回大統領選は、02年選挙で共闘したキバキ氏とオディンガ氏が与野党に分裂。両陣営がケニアの伝統的な部族対立を利用したことから、選挙戦の最中も、各地で部族間の衝突が絶えなかった。

投票や開票の不正が問題になる可能性がある場合、国連等が監視団を送り込む、という手法もあるのではないかと思いますが、今回のケニア大統領選では、投票や開票の不正排除のための措置が、わかりやすい方法で講じられていなかったのでしょうか。
昔、司馬遼太郎の「世に棲む日日」を読んでいた際であったと思いますが、政治では常に力関係が変化し、その時々で均衡を保っているが、均衡が少し崩れることで大きな変化へとつながることもある、といったことが書かれていて、納得できた記憶があります。
ケニアで微妙な均衡が保たれていた部族間対立が、均衡が崩れることで一気に悪化し、泥沼状態に陥る、といったことがなければよいが、と憂慮されます。