財界、熊谷氏支持に傾く 政策、太田府政の継続 知事選

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712210088.html

政策ビジョンは、太田知事が3期目に向けてまとめた「幻のマニフェスト」を踏襲した部分が多い。関西空港を国際物流拠点にして、先端技術産業と中小企業を結ぶ物流ネットワークを築くという構想は「太田府政の考え方」(府幹部)。民主党府連幹部も「太田氏と政策で対立したわけではない。踏襲できるものは踏襲する」という。
こうした事情に加え、財界が橋下氏を推し切れないのは国政の動向も影響している。次の総選挙で政権交代の可能性もあるだけに、ある財界幹部は「政権与党が来年、変わらないとは言えない。そんな中で橋下氏を積極的には推せないだろう」との見方を示した。

昔、司馬遼太郎の「関ヶ原」を読んでいた際だったと思いますが、登場人物の語りの中で、人気により天下をとっても、とった天下を人気だけで維持することはできない、維持するためには維持するだけの力が必要である、という趣旨のことが言われていて、深く共感を覚えた記憶があります。
橋下氏に多大な人気があるのは間違いありませんが、大阪府知事になった後、大阪府のトップとしてマネジメントを滞りなく行い、議会対策を適切に行いつつ、財政など数々の問題点を抱える府政を担って行けるのか、それだけの資質、能力があるか、と問われた場合に、果たしてどうか、という、正にそこが問題でしょう。
上記の記事のような動きが出ているだけでも、自民党による候補者選択に大きな疑問符がつくように思います。