インターネット上の誹謗中傷問題

昨日から今日にかけて、某全国紙から、メールによる質問を受けそれに答える形で、取材を受けました。
一通り答えた後に、メールで、

この問題全般、さらに他の問題にも言えることですが、ITリテラシーが低い人があまりにも多いことが、そもそも問題でしょう。日本がインターネット社会になって、まだ10年も経過しておらず、やむを得ないと言えばやむをえないことではありますが、教育、啓発が行われないまま、勝手気ままにインターネットを利用している人があまりにも多く、したがって、子供への教育もできていない、だから子供もきちんと使えない、という、一種の悪循環のような状態になっている面があります。
こういった悪循環を断ち切るためには、学校教育の中で、ITリテラシーを涵養するような時間をもっと増やすなど、かなり手間暇をかけて行かないと、取り締まりや裁判制度の改革等では、とても追いついて行かないことになるのは確実、と思います。
そのためには、マスコミ報道等でも、単に、世間の耳目を集めるような特異な事件、事故等をセンセーショナルに報道し、インターネットの弊害、匿名性の恐怖、などと騒ぎ立てておしまいにするのではなく、読者に適切な情報を提供し、啓発を図って行く、ということも重要ではないかと思います。

と述べておきました。読んだ記者は、この弁護士は何を言っているんだ、と気分が悪かったかもしれませんが、これは私の持論なのでやむを得ません。
自分自身のための記録として、一応、残しておきます。