過去の事件解決に期待 白骨や毛髪からも容易にDNA鑑定

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007111002063415.html

現在、犯罪捜査に用いられている鑑定方法は、一定の長さの塩基配列を検出する必要がある。毛根のない髪の毛や、つめなどは最初から塩基配列が切断されているほか、古い血痕や白骨は腐敗が進み塩基配列がばらばらになってしまうために検出が難しかった。SNPsは検出部位が小さいため問題が少ないといい、各警察署で保管している古い遺留品の鑑定に威力を発揮するとみられる。

科学技術が進歩し、真実解明能力が向上することは喜ばしいことですが、真実発見の重要性は、「犯人を見出す」ことだけではなく、「犯人ではなかったことを確認する」こと、すなわち冤罪の発見ということにおいても重要でしょう。最近のアメリカでは、DNA鑑定により、過去の冤罪事件が次々と明らかにされ、死刑を免れた受刑者も多数出ていることが報じられています。
上記の技術が、過去の、既に判決が確定した難事件についての再鑑定にも使用され、真相解明に役立つことも期待したいと思います。