http://wiredvision.jp/news/200709/2007092521.html
記事の中でも指摘されていますが、ヤフーの創業者であるデビッド・ファイロが、こういった公の席で語るのは、かなり珍しいですね。
討論会の聴衆が「起業のコツは何でしょう?」と質問。Moritz氏は3人に、各自2つ挙げるよう依頼した。
Andreessen氏:CEOになれる創業者と組むことだ。性急に人を雇ってはいけない――少人数のチームが最高の製品を作るのだ。
Hurley氏:チームの規模を小さいままにしておけば、短時間で新しいものを次々に生み出せる。外部からのアドバイスに頼りすぎてはいけない――自分で問題を解決することだ。
Filo氏:自分が情熱を傾けられる何かを事業にすること。情熱的な人を仲間にすること――そうすれば、たとえ事業が失敗しても、仲間はやりがいのある仕事をしたと思ってくれるだろう。
3名中2名から、組織を性急に拡大することが戒められている点が興味深いと思います。ただ、事業として成功すれば、組織は必然的に拡大し、「短時間で新しいものを次々と生み出す」ことが困難になってしまう、というところが、一種の宿命であり、また、そうなった場合にどうすべきかが悩ましいところでもあります。
デビッド・ファイロが、現在のヤフーの状況に思いを致すとき、その胸中に去来するものは何か、ということを考えてしまいました。